3大大会 (社会人野球)
社会人野球における3大大会(さんだいたいかい)とは、現在では日本野球連盟の主催する3つの大会である。
一般的に社会人野球の大会においては、夏季に関東地方で行われる都市対抗野球大会と、秋季に近畿地方で行われる社会人野球日本選手権大会(1974年創設。1973年までは主に関東地方で行われた日本産業対抗野球大会)が「社会人野球2大大会(社会人野球2冠)」として認知されているが、これに春季に関東地方で行われる日本選手権大会出場の選考判断となる「JABA公認大会」の一つであり、かつ社会人野球の新シーズンの開幕を告げるトーナメント大会・「JABA東京スポニチ大会」を含めた3大会、あるいはクラブ登録のチームの場合は「東京スポニチ大会」に代えてクラブチームの実力日本一を決定する「全日本クラブ野球選手権大会」(開催地は基本持ち回りだが、2000年代は関東地方での開催が多い)を3大会(東京スポニチ大会に出場する場合はそれを入れて4大会)に加える場合がある。ただし、スポニチ大会に出場する場合はクラブ選手権への出場資格を失うことになっているため、同一年度での4大大会出場は不可能である(横浜金港クラブはスポニチ大会出場経験があるので、年度を超えた4大大会への出場可能性はある)。
なお日本選手権大会では、社会人単独チーム日本一決定戦の位置づけを明確にするため、2006年から都市対抗、並びにクラブ選手権で優勝したチーム、2007年からはJABA公認大会(JABA東京スポニチ大会の他、JABA静岡大会、JABA四国大会、JABA岡山大会、JABA長野県知事旗争奪野球大会、JABA京都大会、JABA九州大会、JABA東北大会、JABA北海道大会の9大会)で優勝したチームについては無条件で日本選手権出場権を与え、同一チームが複数の大会で優勝した場合は優勝チームが属する地域(プロが出場する大会でプロチームが優勝した場合は、準優勝チームが所属する地域)の予選会からの出場が増枠になる特典が与えられている。
各社会人チームは春季の地区連盟主催大会を皮切りにシーズン入りし、3(4)大大会全ての制覇が目標であるとされるが、3(4)大大会が勢揃いした1951年以降、2大会を制したチームは数多く存在するが、3大会(クラブチームは4大会)すべてを制したチームはまだ現れていない。また、都市対抗野球大会と日本選手権を同じ年で制したチームは1988年の東芝、2012年のJX-ENEOS、2015年の日本生命の3チームのみである。
一般的な社会人野球の3大大会
[編集]企業チーム(および広域複合企業チーム)
[編集]- JABA東京スポニチ大会(3月)
- 都市対抗野球大会(7-8月)
- 社会人野球日本選手権大会(10-11月)
クラブチーム
[編集]- (JABA東京スポニチ大会)
- 都市対抗野球大会
- 全日本クラブ野球選手権大会
- 社会人野球日本選手権大会